vs お母さん
ある日-
普段ゆっくり話すことのない母と珍しく長い時間話をしていたら・・・
母:「会社にね、すぐ人の悪口ばっかり言う嫌な人がいるんだよ~」
私:「ふ~ん?」
母:「隣の席でね。暇さえあれば悪口ばっかり言ってるから疲れちゃう」
私:「嫌な人だね。でも、そんな人皆から嫌われてるんじゃないの?」
母:「それが
悪知恵が働くってゆーか、上司の前だとニコニコしながら話すし、
さっきまで悪口言ってた人にも親しそうに話しかけたりして本当に嫌な人でさ。
前なんか自分の言ってた悪口を私が言ったってコトにして言いふらされてね
何か皆の見る目が変だな~と思ってたら仲のイイ人が教えてくれたの」
私:「何それ?!すっごいムカつくじゃん!ちゃんと相手の人に言ってやった?!」
母:「私が?私は何にも言わないよ」
私:「何で?!何でそんなコトされて黙ってんの?!」
母:「世の中見てる人はちゃんと見ててくれるからね。
私が何にも言わなくても分ってくれる人もいるし、他の人も薄々感づいてきたみたいだし」
私:「それでも、そんなことされて腹が立つんだから!一言いってやんなよ!!」
母:「そんなコトしたら私まで、あの人と同じレベルに見られちゃうでしょ。
そんなコトしなくても、あの人が
性格悪くて悪口ばっか言いふらしてる人だってだんだん広まってきてて
この間なんか上司から『もうじき違う部署に移ってもらうからもう少しの我慢だから』って言われたよ。
あの人ドコの部署でも問題起こすから飛ばされるみたい」
私:「ならいいけどさぁ。。。」
母:「私なら大丈夫だよ。社内でも愚痴聞いてくれる人もちゃんといるし」
私:「まあ、そーゆー人がいるんだったらいいけどね」
母:「大丈夫!!‥でも、なんであんなに人の悪口ばっかり言うんだろうね。
もう性格の悪さが顔に出てて意地の悪そ~な顔になってるよ。アンタも気をつけなよ」
私:「私?私は他所で悪口なんか言わないよ。言いたいコトあったら本人にハッキリ言うもん」
母:「そのハッキリ言い過ぎる所が問題なの。性格キツいのが顔に出てるよ。もっと柔らかい顔しなさいよ」
私:「顔~?お母さんが産んだんだから容姿のコトはお母さんの責任でしょ?」
母:「
それなりに産んであげたんだから大事にしなさいよ」
私:「それなりって・・・ ちょっと・・・」
母:「まあ
10人並程度には可愛いでしょ」
私:「10人並って・・・ 」
母:「なに?アイドルになれる程可愛いと思ってるの?あーゆー人はね
元が違うんだから無理無理」
私:「・・・元ってことはやっぱ親の責任じゃん・・・」
母:「そんなことよりさ。のど渇いちゃったからジュースかなんか買ってきて。
あと飲むゼリーとヨーグルトも。ヨーグルトは○○のにしてね」
私:「そんなことって・・・( ̄ ̄;) ‥で?ヨーグルトは○○なのね?ワガママなんだから!!」
母:「アンタには負けるけどね」
私:「アナタの子ですから」
母:「あーもう疲れちゃった!あの人の話してるだけで!ホント性格悪いったら!
よくあんなに人の悪口ばっかり次から次へと出てくると思うよ。
私なんか人の悪口なんて一度も言ったことないのに!」
私:(‥
え・・・?!)
母:「
なんであんな人がいるんだろう」
私:(‥
ちょっと・・・)
母:「ねえ。そう思わない?」
私:「
・・・お母さんだって十分言ってると思うけど・・・」
母:「私?!私がいつ人の悪口言ったの?!」
私:「・・・
たった今・・・」
母:「今のが悪口だと思ったの?やだアレは分りやすいように
説明してあげただけじゃない」
アンタが大将です。。。
かないませんよ。。。はい。。降伏です。。。